△△△の階層
​さ ん か く

敷地は地方の中心市街地とはいえ近年の空洞化で周囲には余白も多く、遠くの山々まで望める場所である。その雄大な遠景にむかって十分に視線が抜けるよう、家型のボリュームをずらしながら建物と開口部の配置を決定した。内部は可能な限り壁や建具で閉じず、動物の巣穴のようにゆるゆると空間が続いていくイメージで構成されている。移動するたびに“むこうがわ”が見え隠れする様子は住宅内に多彩な階層を生みだし、そのときどきで好きな居場所を見つけてくつろぐ時間は、家族と一緒に過ごすことで生まれる偶然性と生活の機微によってその魅力を増す。

この住宅は数値化された機能性や快適さといった指標を超えた、部分と部分、人と人の関係のなかから生まれるおおらかな全体性の提案である。

所在地

用途

構造・規模

延床面積

竣工

:山形県長井市

:個人住宅

:木造2階建

:135.09㎡

:2017年6月