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Maruta Architects
よそいきの部屋
リビングと呼ばれる部屋はプライバシーを犠牲にして社会に開かれるか、社会との接続を拒絶して閉ざされるかのどちらかであり、それは部屋が機能に基づいて定義されているからに他ならない。よそいきの部屋は家族が社会と接続/切断するための空間装置である。街に対して開放されるよそいきの部屋の存在が、家族だけの開かれたリビングを担保する。普段着でくつろぐ時間を共有できる人間関係を【家族】と定義するならば、【家族】というコミュニティは血縁のみに依拠せず、この建築も【住宅】という用途に縛られない。
シェアハウス、寄合所など呼ばれかたは何でもよい。
この空間に内在するものは、住むための機能ではなく集いの関係性だけであり、それはつまり【都市】と同義なのである。
用途
構造・規模
延床面積
計画
:住宅のようなもの
:木造2階建
:108.8㎡
:2014年
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